川柳人協会

川柳文化祭誌上大会(平成22年)
『きっかけ』   中田たつお選
褒め言葉やる気スイッチオンにする秋山 茂子
好きなこと見付けニートの足洗う清水 潮華
恥かいた日から仕事の鬼になる安藤 紀楽
百歳が平均寿命見直させ草場  昭
孤独死の記事へ同居を考える野口 節子
物差しを変えて男が立ち直る上村  脩
イベントが済んだら変える旗の色播本 充子
肩書が取れると風が柔らかい上田 健太

『空想』   上村  脩選
空想が過ぎて迷路の中にいる廣田 悦子
物置で昔のボクを遊ばせる安藤 紀楽
今日からはダリの時計で生きてみる内田 政子
逝った子の面影が立つおもちゃ箱木崎 栄昇
取り巻きの空想論が翔びたがる原  光生
美しい人へ重ねる万華鏡野口 節子
ジ・エンドのその先を読むシンデレラ米川あいこ
頂点の椅子王様を描いている菊坂一よし

『決断』   齊藤由紀子選
これからのドラマへ傘の雫切る宮本彩太郎
進退を決めて枕を高くする橋本 一水
献体を決めて余生が和いでくる鈴木田鶴子
歯ぎしりも限度私はノラになる堀澤 静巴
逃げないと決めて最前列にいる上村  脩
同居して金の仏壇引き受ける渡辺  梢
懐に辞表男の馬鹿でいい田中寿々夢
巣立ちする花火はボクの手で上げる西潟賢一郎

『声』   てじま晩秋選
列島が赤ちゃんの声聞きたがり廣田 悦子
海の嘆きへ貝殻を耳に当て大野 征子
声紋が決め手坂道ころげ落ち篠崎 紀子
ワイン倉葡萄の私語が止まらない岩尾 正勝
悪口もBGMと聞き流す岡部 美雄
樹海からヤッホウなんて呼ばないで織田 順子
天の声地の声にんげんが揺れる田中寿々夢
影武者よ自分の声を忘れたか西潟賢一郎

『誘う』   金子美知子選
札ビラが回転軸の向きを変え上田 健太
魂を揺らす祭りの大太鼓加賀谷三帆
父の血に駆り立てられて鍬を取る加藤ゆみ子
望郷の念をくすぐる流れ雲五十嵐淳隆
八月の日本涙が止まらない勝又 恭子
ケータイへ桃源郷の夢を盛る田島 世四
休肝日夕暮れという魔物くる原  光生
車椅子連れ出す晴れた花畑菊池 可津

『白』   荻原美和子選
人格を疑い深く見る白紙木崎 栄昇
面接へ白無垢で立つ心意気中田たつお
羽ばたいた若さへ明日の白い地図馬目さだお
八起き目へ白いページを開けておく府金 節子
肝心な部分は白い回顧録安部離楽数
真っ白な産着へ虹を縫い合わす清水香代子
政治家の白に疑惑の染みがある平蔵  柊
キャンパスの白構想の夢を盛る田島 世四

『進む』   津田  暹選
医の進歩神の倫理に触れてくる秋山 茂子
正確に動く時計で老い進む有澤 嘉晃
カタカナの町で奥まで進めない池田 茂瑠
不退転スペアタイヤを整備する馬目さだお
ケータイの進化に句読点がない上田 健太
就職難大学院に疎開する川名 信政
老人を零して進むIT化安藤 波瑠
進化論カエルの腹に臍を描く荒巻  睦

協会秀句

平成31年度~令和元年の秀句


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