川柳人協会

花久忌(平成26年5月)
『発見』   田中 八洲志選
二次会になると見えだす旗の色篠田 東星
一本の白髪気にするコンパクト大野 征子
検査するたびに病魔が顔を出す木崎 栄昇
雑談の中に落ちてる穂をひろう井上 東風
本性は化け物だった秘密法原  光生
騙されて初めて知った裏の顔時枝 利幸
発見の度に卑弥呼の国動き大竹  洋
外面にびっくりあれが我が夫砂子坂恵子

『涙』   佐藤 美文選
君のこと好きと涙に云われてる永井 静佳
直ぐ乾く涙野心は捨ててない上村 健司
大粒の涙ポトリ演技する大野 征子
みくびった童話に涙腺の不覚福井  勲
いい歳を取ったね涙枯れてない大竹  洋
次の次視野に涙の量り売り上村  脩
父の骨こんなに軽く涙する坂野 照明
泣き切った顔を朝日がのぞきこむ野口 節子

『客』   守屋 不二夫選
客扱いされて哀しいケアホーム砂子坂恵子
メガバンク顧客の黒を問う融資生井 芳夫
カマキリの擬態が客を瀬踏みする大竹  洋
虎の子がおずおずやって来るNISA落合 正子
盗むのは腕客筋は盗まない上田 健太
デジタル化地球の裏に客が居る上村 健司
招待のリストに埋める甘い罠花道 歌子
乗客のドラマを締める終電車西潟賢一郎

『腕』   佐藤 孔亮選
金釘は要らぬ匠の仁王門刑部 鬼子
腕だけは貸す友だちも金がない西潟賢一郎
国宝の腕千年を視野に彫る宮内みの里
職人の自負が腕から噴火する永井 静佳
ミクロンの腕を外資が買いに来る上田 健太
腕尽くという腕になる満員車堀井  勉
点滴の針に手錠を掛けられる河合 成近
雪掻きが得意昭和の腕っ節佐藤 俊亮

『生一本』   植木 利衛選
東大の他は望まぬ生一本増田 幸一
晩学へぼろぼろの辞書捨てられず廣島 英一
妥協する術は知らない一本気中西 隆雄
値切られた仕事も左官手を抜けず福井  勲
監督を神と信じる坊主刈り原  光生
酒処水と米とはゆずらない増田 幸一
靖国へ愛国心がかしこまる原  光生
負けたって脱原発を譲らない渡辺  梢

協会秀句

平成31年度~令和元年の秀句


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