川柳人協会

可有忌(令和元年5月)
『豪快』   増田 幸一選
豪快に笑うが金はないらしい大戸 和興
どぎも抜く女性社長の高笑い竹田 光柳
豪快に一気飲みして救急車磯 庄一郎
豪快に笑い緻密な策を持ち渋川 渓舟
豪放な一生だった空財布上村  脩
絶好調仕事遊びも桁外れ小倉 利江
豪勢に奢り会社に付けておく渋川 渓舟
千兆の借金笑うしかないか木下 種子

『両立』   新谷みのり選
検察と弁護双方当てにされ黒崎 和夫
ゴルフの虫ノーベル賞の本庶さん山本 晋也
九条の裏打をする矛と盾渡邊俊太郎
センバツに文武両道生きている佐藤 孔亮
AIと肩組み挑む若い棋士小倉 利江
深謀へ諸刃の剣を躍らせる平蔵  柊
晩学の森に公私の椅子がある駒木 香苑
九条と同居している自衛隊佐藤 孔亮

『賢明』   駒木 香苑選
老後資金危ない橋は渡るまい江畑 哲男
筋は通すが微笑みは忘れない佐藤 美文
揉め事を丸洗いして春懺悔髙垣 協子
嘱託と言う名で残す生き字引米原 追夢
賢明をすっぽり着ると世知辛い栁田 二郎
出世など無用過労死を避ける大戸 和興
色眼鏡外し白黒模索する新井千恵子
引き際は禅譲にして花飾る廣島 英一

『可能』   佐藤 孔亮選
カンバスはどこにでもあるバンクシー新谷みのり
伸び縮みする良心を頼りきる和泉あかり
美しい人だが男かも知れぬ阿部 邦博
拡大鏡を買うしあわせを見たいから片倉 卯月
縦に振る首はまだまだ衰えず伊藤 我流
遅く来た新人を生む長寿国織田 順子
有頂天明日が最短距離にある西潟賢一郎
不可能が可能に成ってつまらない藤ノ木辰三郎

『有意義』   米島 暁子選
昇進に洩れても妻の笑みがある西潟賢一郎
お人好し透明になる耳を持ち新井千恵子
価値感が同じ笑顔が止まらない新井千恵子
晩学の川柳こそが俺の軸髙橋 和男
ライバルの本音を探る軽いジャブ廣島 英一
目刺し焼き今日の孤独を癒す酒廣島 英一
曾孫抱き未来の日本など思う渡辺  梢
他人はどう言おうと花の種を蒔く新谷みのり

協会秀句

令和6年の秀句


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